映画「マネー・ショート」華麗なる大逆転

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CIMG10007_R映画好きの後輩達とはしょっちゅう、映画ネタで盛り上がるのだが
大体、洋画贔屓で邦画なんて洋画と同じお金自体オカシイ意見。今回はさらに劇場でポップコーン食べる連中って一体なにさーーーみたいな話題で盛り上がっていたら、近くで聞いていた女子が

いいじゃない!最近のポップコーンはオイシいので食べてみてくださいよ!!

って言うから、帰りにコンビニで買ってみたさ。

何年振りなんだろ。

なんかさー もう、ここまでくるとポップコーンじゃないんだよね。
キャラメル味ってのはわかるけど、砂糖まみれのポップコーンもどき・・・・
えーーーーこんなん世の中にあっていいのかしら?
まるで寿司はいつのまにかカリフォルニアロールに席巻されても、これも立派な寿司よ!って言っているようなものじゃん。
しかも、ポップコーンって今更だけど、この薄皮!?ってのが歯にツイて食べにくいし、ハジけてないコーンがカラ噛みしちゃって歯が割れそうになるし、そもそもコーンを熱して砂糖(キャラメル)だの塩かけただけで何百円も取るってなんて平和なお菓子なんだ!!
原価って一体いくらん?

さて映画。


期待作品 マネーショート
はい、2008年リーマンショックはどういうものだったかを映画化したもの。
ブラット・ピットにクリスチャン・ベールなど、住宅バブルで浮かれていたバカどもを横目で見て危機を感じ取っていた投資家達の物語・・・・

んーーー おもしろい

映画というかドラマ風で、時折出演者たちが映画の我々に向かって語りかけるようなつくりですわね。

元々はヒマで何もすることこもなく、何も売るものもない銀行のクソ(バカ)連中が何か良い商品はないか!?みたいなことから、この詐欺まがいな金融商品が 生み出されたわけで、住宅購入の際、資金も担保も無い連中に貸すだけ貸しちゃう、いや、その住宅こそが担保なのだが住宅バブルははじけ・・・そもそも返済 のメドがありそうで無い連中だからいずれ返済できなくなりコゲ付き破綻・・・
てのがサブプライムローンの簡単な仕組みだけど

映画の中では、なぜこれが詐欺まがいの仕組みで、破綻するとどうなるかをカジノのブラックジャックを使って、我々に説明するシーンがあるけど、なんかアメリカらしいんだよね。

バスケにゴールを連続で入れていると、「次も入る(だろう)」とほぼ確信を抱いてしまう。
なので、投資家達は「次も入る!=値上がる!というほうに投資を!」。さらに、「その次も入るに投資した投資家へ投資する」さらにさらに「その次も入るに 投資した投資家へ投資した投資家へ投資する」と延々に繰り返される(映画では合成CDOって言ってたかな)が、そのボールがゴールしなかったら・・・・・

たしかにゴールしないかもしれないと考えること(投資家)もいるのだが、それでもなぜここまで盛り上がったかは格付け会社のインチキとか、マスコミが付き合いもあり悪く書けなかったとかあるみたい。
まあ、ご存知の通り格付け会社はどうしてもスポンサー贔屓になるようだから、半分当たっていて半分嘘っぱちってのは世の常識ですね。

華麗なる大逆転・・・・
んーーーー言っちゃっていいのか?
華麗でも無いんですよね。
最後にこの破天荒な4人の投資家は世間で浮かれた連中を尻目に利益を出すわけだが、やったぜ!ってなシーンは無いんですよ。
ベン(ブラット・ピット)は債権を売り切って雄叫びをあげるチャーリー(ジョン・マガロ)たちに一言、この先、バブルが弾け、失業率1%増加し4万人が死 に、仕事や家庭を失い露頭に迷う人が溢れるんだぞ!!!と喝をいれるシーン。オフィスのホワイトボードにはずっとマイナス成長だったのが、ついに200% 越えを書き直すマイケル(クリスチャンベール)は笑みさえありません。

他に注目するポイントはマーク(スティーブ・カレル)でしょうか。
物凄い熱い魂をもった投資家役で同僚や上司にも意見が食い違えば徹底的に意見を言います。そういう彼でも最後に売るか否かを同僚に何度も「これ以上はむり だろ!わかっているだろ!さっさと決めろ!」と促されるものの、その肝心なジャッジ下す際の苦悩振りは、どんな優秀で知識があろうとそれが正義であっても 投資に正解ってあって無いんだ・・・みたいなことを伝えられます。

カレルのイメージってゲットスマートしかなくて・・・・こりゃ失礼。

住宅ローンに関するウンチク(でもないけど)
米では(欧もそうなのかな?)購入した住宅を担保にし、支払えなくなったらその住宅を売却することで借金がチャラってのは今も昔も普通なことなんです。日 本みたいに苦労して頭金を貯めて!?借金をしてまで負債(住宅ローン)を買うっていう考えはありません。死ぬまでローンを支払うなんて一体何のために働い ているの!!って欧米諸国の方々は疑問に思うのでしょうね。
持ち家=資産って考えはアジア独特なのでしょうか。特に日本は根強い考えなのかもしれませんけど、死ぬまでローン=持ち家≠資産。あくまでも負債ですから。

1 thought on “映画「マネー・ショート」華麗なる大逆転

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