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2018夏!北海道へ行ってきたシリーズ!「9日目その2・知床五湖をトレッキング編」

2018年8月15日(水)

2018夏!北海道へ行ってきたシリーズ!「9日目その2・知床五湖をトレッキング編」

7月14日(土)北海道滞在9日目
知床トレッキングツアーの後半。前半は到着してからオホーツク自然堂のガイド梅林さんからレクチャーを受け、地上遊歩道を五湖、四湖と歩いてきた。続いて三湖、ニ湖、一湖と進むことになる。
遅くなったが今回の装備は双眼鏡にD850 +16-80mm + リュックという装備で今回の旅では最も重装備系となった。行く予定だった雨竜沼湿原ではこれに加え登山アイテムが加わるので気合入るはずだったんだけどね。最初は袈裟懸けのカメラバックで行こうかと思ったけどリュックの方が楽だね。リュックの中は特に何も入っていないけど・・・。
ここ知床の地上ルートでは水とお茶以外の持ち込みは禁止。ジュースだのお菓子だの食べ物を持ち込むことは匂いに敏感なクマを寄せ付ける可能性と、何かとゴミや環境問題に繋がる原因となりかねないから最初から持ち込ませないってことだな。それは大正解だよ。

 

D850 + 16-80mm 1/640 F6.3 ISO400 58mm WB:晴天

三湖に到着。

D850 + 16-80mm 1/2500 F5.6 ISO400 28mm WB:晴天

ヒグマは暑いのが苦手なようで気温が30℃近くになると動けないほどぐったりするそうだ。そんな暑い日はこの知床五湖で風呂にでも入るように浸かっている時もあるとやら。対岸で目撃するようなことはあるが人を見てわざわざ向かってくるようなことはないとのこと。

D850 + 16-80mm 1/160 F5.6 ISO400 46mm WB:晴天

クマの落とし物。まあ当然あるわな。この遊歩道では何箇所か落ちているのだけど、ガイドさんは毎日訪れているのでこの落とし物がいつ頃のものか、何を食べていてどのような個体など全てわかるんだよね。ただここ知床の落とし物って、例の雨竜沼湿原で見かけるものより規模が小さいような気がする・・・ってことは雨竜のクマは相当デカいってことだわ。
この辺りのクマの主食ってなあんだ?とガイドさんからの質問。

んーーーー んーーーーー 鹿! 鮭? ぶーーー なんと主食はアリ(蟻)なんだって。クマは雑食でこの時期は蟻と水芭蕉の根を食料にしているとのこと。
鹿のような大型の動物を襲うこともあるが、春から夏は食料が豊富なのでそこまでして労力を使わなくても良いらしい。クマが強いからと言って安々と鹿が捕まるわけでもないようだ。
ちなみにこの水芭蕉の根は消化を助ける作用があるようだが、それはクマに対して有効であって人間が食すと大変なことになるようだ。

D850 + 16-80mm 1/2000 F7.1 ISO400 20mm WB:晴天

いやあしっかしキレイな景色だよなあ。水がほんとキレイ。やっぱこういう写真はフルサイズ機だね。大正解。特にD850は濃厚な色を演出するので木々や草の緑色が圧倒されるくらいの色調だよね。カメラは年々、コンパクトで軽量になりつつある。最近の主流はミラーレスで誰でも簡単に撮影でき、コンデジよりも性能がよく持ち歩きも楽という文句だね。ミラーが無い分、コンパクトにできるからね。連写も20コマだの30コマ/秒だのまるで動画のフロップ数と同じじゃんって思うほど。ただ実はカメラの重さや大きさで困ったことは無いんだよね。大きくても重くても平気なほうで、かえってコンパクトすぎると構えるのが甘くブレそうで気になるもの。

キレイで繊細な写真 → フルサイズ機 → 大口径レンズ → 大きい&重い&高い → あまり気にならない!? いや値段が高いのは気になる~。だけどある程度は仕方ないとは思うんだよね。
なのでD500でもD850でも増槽は付けるようにしてます。これはカレッジの講義でお世話になった先生が言ってたんだけど、長時間カメラを持ち続けているようなシーンではバッテリーの問題もあるけど増槽を付けることによって手持ちが楽になるってことなんだな。なので大きくて重くても全然平気なんだよね。

D850 + 16-80mm 1/1250 F6.3 ISO400 80mm WB:晴天

トンボが蜘蛛の巣にかかっていた。手を貸して助けようか迷ったけどこれも自然の摂理だね。一番キライなのは動物愛護という名の偽善だったりする。動物愛護はわかる(当然とは言わない)けど、その足元で他の生き物を踏み潰してやいないか!?ってこと。
ここ知床や北海道各地で「動物にエサやり禁止」とよく見かける。あらかわいいキツネさん・・・と車を停め、エサをバラまく愚かな人間様がいるらしい。一度、人からエサをもらってしまった野生生物はどういう生涯を迎えるのかと思うと胸が痛くなる・・・・。

D850 + 16-80mm 1/1000 F5.6 ISO400 80mm WB:晴天

ルリイトトンボとコウホネ(かな?)。五湖はトンボが多い。蚊も多い。ガイドの梅林さんいわく、今日はまだ少ないほうでもっと暑くなると息もできないくらい蚊の大群に襲われるとのこと。出発前に蚊よけスプレーとアウトドア用のコンパクト蚊よけをリュックに装着してはいるけど、なんだかんだ両手や耳の後ろなど6~7箇所は刺されたかも。

D850 + 16-80mm 1/50 F5.6 ISO400 80mm WB:晴天

クマの足跡。小さいのでメスだそう。たしか14cm前後以上の幅はオスと判断って言ってたかな。メスでも大きのは14cm程度あるようだが。ちなみにこの時期に人に近づくクマのほとんどはメスが多いらしい。賢いメスクマは自身と子をオスから守るためにわざと人の近くに出没するらしい。ただし人を襲うのではなく、人の気配をオスに感づかせるために近づいてくるという。まるでツバメがカラス等から守るために人目に近い場所に巣を作るのと同じ行動だ。では肝心なオスは?というと、深い森に悠々自適に過ごしているらしい!?人も来ないし食料も豊富で快適なところにいるらしい。

そうは言っても・・・

クマってのは人からは見えないけど、クマから人は見えているようなので、約10分間隔でガイドツアーを行う最中で、ほぼ必ずといって良いほどクマと遭遇するガイドさんがいて、その前後のガイドさんは遭遇しないってこともあるようだ。要はクマがそのガイドさんのことをよっぽど気にしているってことらしい。でも襲うわけでもなく遠くから気配をちょっと・・・くらいのようだけど。

元々クマは臆病でビビリで賢い動物なようで、突然出会ってしまって驚かせたりしない限りは襲ってきたりはしない。またこの知床のガイドツアーで襲われるような事故は今までに無いとのこと。

D850 + 16-80mm 1/4000 F5.6 ISO400 24mm WB:晴天

中洲がある。クマもあそこまで遊びにいくのだろうか。クマは陸上はもとより木登りも得意だし、泳ぎも上手。なにせつい先日に利尻島まで泳いで渡ったって言うからすごすぎ。なにをそうさせたのかね?

D850 + 16-80mm 1/100 F5.6 ISO400 24mm WB:晴天

清流だ。飲みやしないけどきれいな水。いやー何から何までおとぎ話のような光景に見えて仕方ない。

D850 + 16-80mm 1/160 F5.6 ISO400 22mm WB:晴天

この辺りがクマたちの食事場でよく遭遇するらしい。ガイドの梅林さんは手をパチパチ叩き「ほいっ!ほーーい!」って声をあげながら進みます。鈴だとみんな同じ音だしいいかげんクマも慣れてしまっているので、人の動作や声のほうが効くようだ。そしてなによりも視線で彼らの存在を探索するよりは、耳を澄まし草木の音を研ぎ澄ますことが重要とのこと。

D850 + 16-80mm 1/4000 F5.6 ISO400 16mm WB:晴天

ニ湖。キレイだ。大きな湖。正面に見えるのが知床連山だね。いつか行ってみたいような、やっぱりクマが怖いような・・・

D850 + 16-80mm 1/1250 F8 ISO400 16mm WB:晴天

ニ湖が一番大きいんだよ。

D850 + 16-80mm 1/200 F5.6 ISO400 38mm WB:晴天

ここにも落とし物が。こうやって人の歩く道に落とし物ってマーキングの要素もあるのかと思いきやそれは不明らしく、研究者によっては草むらの中でするよりも楽だからではないか?という意見もあるみたい。んーーーでも今まで色んな所でコレを見るけど、人に対してのマーキングの要素だと思うなあ。

D850 + 16-80mm 1/1250 F8 ISO400 20mm WB:晴天

ついに一湖。ニ湖と一湖に通じる道もクマの出没地帯で、もし一湖の手前でクマと遭遇してしまったら小ループの迂回路へ。この迂回路の手前で出会ってしまったら、今までき来た道を全て戻らなければならないようなのでドキドキゾーンだそう。ホイっ!ほーーーい!って声を出して何も無けれな越したことがないのだが、梅林さんがかって、「ホイっほーーーい!」に対して、草むらの奥から「ウーーーーーーー!っ」て声が聞こえてしまったことがあるようで、それはこれ以上近づくな!とその場から引き返したこともあったんだって。

D850 + 16-80mm 1/3200 F8 ISO400 25mm WB:晴天

ついに木道が見えてきた。まもなくゴールだね。

D850 + 16-80mm 1/4000 F5.6 ISO400 16mm WB:晴天

最後はこのように木道にあがります。本部に無線連絡をしてロックを解除してもらっているようでした。一方通行で木道側から地上に降りることはできない。木道の周辺は電気柵が張り巡らせてあり安全。

D850 + 16-80mm 1/5000 F5.6 ISO400 16mm WB:晴天

木道から見た一湖と知床連山。ちょうど正面に五湖があって左手沿いに歩いてきた。背後はオホーツク海が近いんだよね。

D850 + 16-80mm 1/6000 F5.6 ISO400 16mm WB:晴天

記念撮影スポット。あっという間だったなあ。もっとゆっくり時間をかけても良かったような気もするけど、後は木道をゆったり散策すればいいのもね。多くの人がいたよ。

D850 + 16-80mm 1/4000 F6.3 ISO400 19mm WB:晴天

木道は往復すると40~50分くらいかかるんだよね。フラットで歩きやすいけど結構ボリューミー。さらに立ち止まっては写真を撮っていると時間もあっという間なのかも。帰路はスタートしたフィールドハウスへ戻るのだけど、途中、野鳥のさえずりを頼りに双眼鏡で見つけたりして楽しかったなあ。


D850 + 16-80mm 1/25 F6.3 ISO:AUTO(2500) 16mm WB:晴天

駐車利用券と立入認定証。なんかかっこいい。
これで二日間に渡る知床アクティビティはおしまい。楽しかったなあ。良い経験でした。なによりも好天に恵まれたことはほんと幸せだな。自然の?天の?恵み・・ありがたい。誰かが味方してくれたんだと思うけど感謝だね。こんな素晴らしい場所って無いんじゃないかな。

知床に来て思ったことのひとつで、町ぐるみ、みんなでこの自然を守ろうっていう意識が強いんだね。そりゃー世界遺産だからなんだけど、羅臼の人たちもウトロのひとたちも道の駅でもコンビニでも知床五湖でも「この環境を守ろう!」って感じたんだよね。

ただこの知床も様々な問題はあるようなのだが、そのひとつに鹿害。鹿が木の皮を食べてしまうことがある。皮を剥がされた木は病気になりやすいためなんとかして鹿から守りたいということで、毎年決められた数の鹿を駆除しているようだ。クマにでも襲われたらいいのにって思うかも知れないけど、クマもわざわざ鹿を襲わなくても食べるものに困っていないようなのでそれは当てにはならず。クマも木の事まで考えていないし。

ただ駆除するだけではなく、命あった鹿のためにも次の命につなげようってことで!鹿肉バーガーを売り出しているようで、このフィールドハウスの隣のファストフードコーナで売っており、梅林さんからぜひ協力してほしいとのことだったのでランチ代わりとして買ってみた。鹿肉チーズバーガー400円もしなかったような!?。単なる鹿肉バーガーは300円台だったと思う。
知床からの道中、運転しながら食べたけど・・・・まあまあ。食べられないことはないかな。

めちゃくちゃ うまいーーーー 

ってことは無かったけど。まあ牛や豚や鳥のように食肉として育てられたものとは違う、独特の野生感はあるかな。お腹が空いていたからペロって食べっちゃったけどね。

 

 

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