ニコンカレッジ「作品づくりのためのポートレート講座」を受講してきた。
2020年1月26日(日)ニコンカレッジ「作品づくりのためのポートレート講座」を受講してきた。をマイプロデュースしてみよう。
今年初のニコンカレッジ。
今年はポートレート元年にしたいのでポートレート講座をいくつか受けてみることにしようと思う。昨年末に続きのポートレート講座。講師はハヤシアキヒロ先生。昨年、ニコン新宿プラザで「輪廻転生」の個展を開催したのを拝見し、「なんて作品なんだ!」と圧巻だったのを記憶している。ニコンカレッジのポートレート講座は昨年末受講した小山先生と、このハヤシ先生の二分ってところなんだけど、ハヤシ先生の場合はどこか近づきがたい感があったんだよね。

1月24日(金)1日目。
講義+実習の2日コース。1日目。品川校にて講義。
18:35。一番乗り~。ちょっと早めに着いたわけだけど、だれもいないのね。さらに用意された席はなんと4人分(資料が置いてある席)。
いやービックリ。どういうこっちゃ!?って思うよね。
だってたったの4人しか受講しないのかーって・・・・15人定員に4人かー。
大手芸能プロダクションにてタレント写真を撮影したものと、その輪廻転生で撮影したものを見比べてどう違うのか?から講義がスタート。
タレント写真はその人がわかる写真=肖像画であるのに対し、輪廻転生はストーリー仕立ての作品で、前者は誰かが分かればいいだけの写真。後者はその写真からどういう物語が生まれるかが感じ取られるかの違い。
良い写真の条件・・・おさらい
ピント、露出が適当、フレーミング
+
色、形の正確、素材の正確、存在感と現実感
+
ポートレートでは
モデルと向き合うわけなので、イメージの構築、コミュニケーション力
と講義。
ピントや露出、フレーミングは写真の基礎。
色や形、素材の正確ってのは、曇り空だったのに青空にしちゃう?とか、本来丸いものなのに丸く見えないとか。
ポートレートにはそのモデルさんの魅力からイメージを構築。
なにをどうしたいのか?
まあそしてなによりもコミュニケーション力が無いとモデルさんもどうしたらいいのかわからないので、撮影者のイメージをうまくモデルさんに伝えないとダメなんだってことなんだな。
飛行機や風景と違って、ポートレートはモデルさんに指示をすればある程度、つくれるってところなんだよね。
ポートレート撮影の4つの流れ
1.メインの光はどこからどう?
2.補助光はどう?
3.被写体を引き立てる背景はなに?
4.ポーズ、動き、フレーミング
ハヤシ先生は教壇にも立たれてらっしゃるようで講義の内容が詳細でわかりやすい。ただそれらのテクニックが実践できるかは分からないのだが、そういう撮影の仕方ってあるんだ?そこまでやるか?みたいな感じなんだよね。
まあプロとアマの違いというかレベルの差というか・・・・。
以外だったのは、「僕は押し付けがましい作品はキライ」。俺の作品ってスゴいだろ!みたいな押し付けがましい作品ってキライなんだよ。って言っているのが以外だった。ってのもその輪廻転生って与えるインパクトが強すぎるわけで、そういう控えめな考えなのにあのような作品が生まれるってスゴいなあって思う。輪廻転生の作品の裏話も聞けましたよ。
1月26日(日)実習
渋谷にあるミモザハウス。一軒家が数件集まったスタジオハウス。そのうちのひとつを貸し切りで利用。米の片田舎の一軒家をモデルにしたその名もカントリー。よく映画で出てきそうな感じ。もともと人家だったものを貸しスタジオにしたというか、元々スタジオ用に建てたもの(だと思う)。
渋谷または代々木公園から徒歩15分程度の場所。交通の便はあまり良くないかな。周囲は住宅街で大使館なんかがある場所。

1Fのセット。床も壁も板張り。住むには寒そうな感じ。備品類はこのために揃えたもののよう。

2Fのベットルーム。この部屋が一番明るくて撮影しやすかったな。ちなみにこのベットの足はキャスターに乗っていて簡単に移動ができるんだよ。

裸電球。点くのかどうかは不明。
参加は5名。あれ?講義では4名だったのに!?そう、1名は講義を欠席し実習だけ参加。名簿を見たら6名参加だったみたい。1名は海外の方のようで全欠。モデルさんは2名。A班3名、B班2名とわかれ撮影。
自分はB班でまずは2Fにて。モデルさんはやや緊張しているようだったけど、この曇天模様の窓の景色を眺めてもらうようなシーンづくりは上手でしたね。最初の部屋はやや暗めで難しかったなあ。その次は明るいベットルームで簡単。
その後はA班と交代。1Fのモデルさんは慣れているようでポージングも次から次へと変えてもらえて撮影している側としても楽ちん。
1人5分交代で撮影しているとあっという間。色々なシーンを撮影させてもらえたなあ。楽しかった。
※残念ながらモデルさんの写真は掲載いたしません。
最後にストロボ撮影を参考程度!?で一人ずつ行うのだが、多分この後の部(14時から)の方の実習用で用意したものだけど、1人数枚のショットを試しで撮影。
でもね、コーチ屋さんみたいな方がいらして・・・
常連さんで講義は欠席し実習だけ例の参加者の方だったんだけど、この講義にも何度も出てらっしゃる方のようで勝手は十分承知。なので先生とも気軽に話をし意見も言っているようではあるけど・・・・
先生がZ7+Z35mmF1.8でストロボ撮影した値はこうなります・・・となり、じゃあ、みんなその設定を参考にするわけなんだけど、実はみんながみんなその設定を行ったからと言って同じ写真になるとは限らないわけ。
写真雑誌に掲載されている写真の設定を真似たところで同じにならないことと同じで、いくら同じ場所で同じモデルさんを撮影したとしても、カメラも違えばレンズも違うし、曇天だけど明るくなったり暗くなるような天気なわけで・・・・
自分が撮影したときにストロボの灯りが強過ぎたんだよね。
自分なりに設定を変えていたら、そのコーチ屋さんが、「先生が言っている設定と違いますよーー。Fxxになっているしー SSも違うしー」って言ってくるわけ。
いやーカメラは同じZ7だけど、こっちはAF-Sの50mmF1.8だし・・・・。そりゃー色々と調整する必要はあるでしょ・・
ああなんか「やたらと数値を気にする・・・・」方なのかなあって思ったわ。数値や性能じゃ写真は撮れないんですよ。
ちなみに今回の参加の方はZ7が3名、750が1名、7500が1名でした。レンズは様々かな、50mmが多いようだけどズームもいましたしね。
行きは代々木公園。帰りは渋谷へ歩いてみた。高級住宅街を抜け、文化村の周辺から賑やかな渋谷の街になってきた。
道中、ふと思った・・・
ポートレート撮影あるある!?なのかわからないけど、ポートレート撮影学んで何をするんだい!?と頭の中でまた思った。そうなんだよね。こうやって学んだところで撮影したモデルさんの写真をどこかで公表するわけでもなく、日頃から誰かを撮影するわけでもなく、コンテストに応募するわけでもなく・・・
いつか他の受講生の方ともっと話せる機会があるなら聞いてみようっと。