NIKON Z7でモノクロ写真にこだわって撮ってみた。
2020年7月26日(日)Zでモノクロ写真撮ってみたをマイプロデュースしてみよう。
この連休はぐずつく天気で気分も晴れず。
今年は梅雨が長いなあ。天気図を見ても大陸からびっしり前線が居座っているのがわかる。天気予報ではこの連休頃(関東では24日頃)に梅雨明けのハズだったのにな。最新の予報では今週中には明けるらしいのだが・・・
そんな連休最終日の26日。朝から曇っているものの雲の流れは早く南風。時折久々に眩しいくらいの晴れ間も出てきたため出動・・・
とは言え天気予報では昼前・午後に一雨ありそうな予報。相変わらず安定しない天気だ。
さて今回のテーマは以前から言っていたモノクロ写真を追求してみようかと。全く撮影しないわけではないが、今回はモノクロのみで撮影することにした。
何に気づくか・・・・
撮影場所はどこでも良かったのだが、浜松町で下車し増上寺、東京タワー、芝離宮というルートで撮影。のはずが芝離宮へ向かう途中、ちょうど貿易センタービル付近にて雨。ちょうど浜松町駅だしそのまま帰還となりました。
今回の装備はZ7+Z24-70mm。オーソドックスなZ体制です。
久々にズームレンズだな。
モノクロの場合はなにせ色が白黒、そして白と黒で生み出されるグレー。それぞれの濃淡と輝度だけで表現されるので風合いがね。
いいんだよー
とくに最近のカメラはキレキレのシャープが売りのようだけど、すっかり飽きてしまった自分にはモノクロ写真。それに加えオールドレンズとなるといい味出てくること間違いなし。だよね。
多分、しばらくこのオールドレンズとモノクロ写真は追求していくかな。夏なのでそろそろ飛行機も追いかけたいところではあるが・・・・
増上寺へ着いたのが11時ちょいすぎかな。午後から雨が降り出す予報なのでちょいちょいと撮影開始。
この浜松町周辺はよく利用するのだが、増上寺へちゃんと足を踏み入れたのは初めて。近くまで来て素通りとか。ましてやここから東京タワーへ行くなんてことは初めてだな。東京タワー自体、ニ十年近く振りだもの。ここまでくると最寄りは赤羽橋とか神谷町だしね。
モノクロ写真の良さを伝えたいというのと、今回はZに搭載のPC(ピクチャーコントロール(色仕上げとも言う))のC20:カーボンとの比較。こういう写真ってモノクロはダメだよな。みたいな紹介を出来ればと・・・
基本的に撮影はモノクロ。ViewNX-iにてRAWをC20(カーボン)、LS(風景)と変換してみた。
増上寺正門前の交差点。この近くの芝公園にて装備を整え出発。昔はこの近くのお客様へよく通っていたもの。ちょっと路地に入ればお寺に関連する古の場所にも巡り会えるような地域なんだよね。
はいこれがC20で撮影したもの。
M(モノクローム)より、より重厚感が増すって感じだね。被写体にもよるけどMよりもクセになる。ずっとC20でもいいくらい。
比較してみるとこんな感じ。
Mに比べ濃いな~という感じもあるけど、C20を使うと逆にMが物足りなくなってしまうんだよね。
NIKON Z7 + Z24-70mm 24mm MODE:M 1/160 F5.6 ISO:200 PC:MC WB:DAY
正門からみた感じ。
門の先は日差しが強いことがわかるね。
NIKON Z7 + Z24-70mm 24mm MODE:M 1/500 F9 ISO:80 PC:MC WB:DAY
増上寺と東京タワー。
まさに 古だ。
多分、このアングルが一番良いかな。
縦アングル。上部に木々を入れてみた。
東京タワーやビル、橋脚など上に伸びる建物は先端を中途半端に切らないことが大切だね。
さて、これらの写真から気づく事って無いだろうか。
この東京タワーの存在。
東京タワーが今から60数年前に建てられたものに対し、増上寺は630年近く前の建立したものだという。
要は昔のものと近未来的な建物が同時に映り込むこととなるが、これらモノクロ写真ではどうだろうか・・・
一見、違和感が無い
モノクロマジック。
という具合にカラーになると。
おやまあ、目線が東京タワーばかり・・・
なんだよ!この古都に近代的な目障りなタワーなんか建てやがってよ!
と聞こえてきそうな絵になるわけだな。
モノクロ撮影でのポイント。大切なことなんだけど、
最初からモノクロで撮影することを意識すること・・・。
今回はMCで撮影し、ViewNX-iでC20やLSへ変換したのだが、MCからC20くらいは良いのだが、MC(モノクロ)からLS(カラー。LSは風景)にするといのはあってはならないこと。
RAWでさえ撮影していれば、後でPCで編集できるから・・・という考えが間違い。最後に例を紹介するのを見てもらいたいのだが、モノクロで撮影するという意識の中で
この色は・・赤がキレイだ・・・青が冴えている・・・緑をもっと強調させて撮ろうなんて考えはモノクロ撮影には存在しないのである。
当然なんだけど、写真撮影って
その場、その瞬間を撮影する・・・
後でどうにかなるさ・・・ということは考えないほうが良い。
モノクロで撮影したいからこの設定。カラーで撮影したいからこの設定があるわけで、たとえば今回はわざとISO80まで落としてみた。
ピーカンの夏空だしモノクロでこの古き寺院の重みのようなものを表現してみたかった。
そのままLSにしてみた結果を見るとどうだろか・・・・一目瞭然だね。
NIKON Z7 + Z24-70mm 24mm MODE:M 1/640 F7.1 ISO:100 PC:MC WB:DAY
東京タワー。どーーん!
まあ東京タワーだけであれば
カラーでも十分いいね。
これは東京タワーだけだったらモノクロでもいいのかも知れないけど、周囲の木々。木々の葉=緑 というイメージがあるから。モノクロだとちょっとかもね。
NIKON Z7 + Z24-70mm 50mm MODE:M 1/640 F9 ISO:100 PC:MC WB:DAY
アンダー東京タワー。
よくライトアップなどのシーンで撮影するポジション。
夜は鉄骨が朱や黄、橙に染まってキレイだよね。
まっ昼間の今日なんかはまさに鉄骨!鉄!骨!
もう色の表現なんてどうだっていい。無機質感丸出しでいい。
中途半端にMCよりもC20のほうがシャドー潰れが無骨感があっていいなあ。どう思います?
NIKON Z7 + Z24-70mm 31.5mm MODE:M 1/80 F22 ISO:80 PC:MC WB:DAY
オマケ
さて、モノクロにはモノクロで撮影したい意図。カラーではカラーで撮影する意図。特にカラーは色の表現が重要になってくるわけだが
NIKON Z7 + Z24-70mm 39mm MODE:M 1/100 F4.5 ISO:200 PC:MC WB:DAY
花の写真。
え?って思うはず。
そう、花のように色が豊富な被写体をモノクロで表現するとなるとちょっとイマイチな写真に。
あの世でも地獄寄りみたいな感じ!?
花に申し訳ないよね。
まあこんなカラフルな花の写真にモノクロは表現しづらいわけで、最初から華やか色鮮やかな花!を表現したいからカラーで撮影する。
あえてモノクロで撮影するってことは表現するという意味では無理があるってことだね。
モノクロでもカラーでも撮影すべき状況があってからこそ、カメラの設定や画角が決まる。なので後からPCでモノクロ(カラー)にすればいいやーというのは、ちゃんと撮影していないってことなんだな。
今回はモノクロに加え、C20のカーボンも紹介してみたけど、カーボンにはカーボンしか表現できない被写体があるわけで、たまたま古の雰囲気を出したいためにC20でも表現してみたが、もっと無骨で冷たく重厚感があって無機質でダークな(全て同じような言葉だが・・・)被写体を表現するのもよい。
その場合も撮影する瞬間に、「これはカーボンだろ」という意識で撮影しないと意味がないわけだ。
撮影するその場、その瞬間がとても大切なことなんだ。
晴れじゃなきゃダメ!だから雲をなくして明るくした・・・ではなくて、晴れの日を狙えばいいわけで。雨が降ったからだめだった・・・ではなく晴れるのを待てばよかったわけで。風が強くてうまく行かなかったなら、風が止んだ日に撮影すればいいじゃん。
無理に編集なんかに期待しないで
しっかり撮れ!その前にやることあるだろ! 基本だと思います。
その後、芝離宮へ向かうものの途中から雨。貿易センタービルで雨模様を調べたところしばし晴れ間も無いことから退散となりました。